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記録はこちら 特別委員会(予算・決算特別委員会を除く)記録(平成26年) | 函館市

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(1)

(企画部・観光コンベンション部入室)

午前10時03分

○委員長(出村 勝彦) 皆さん、おはようございます。年も改まりましたので、本年もひとつよろしく

お願いいたします。

開会前ですが、日角副委員長が欠席いたしますので、お知らせいたします。

午前10時04分開議

○委員長(出村 勝彦) それでは、ただいまから北海道新幹線新函館駅(仮称)開業に関する調査特別

委員会を開会いたします。

まず、本日の議題の確認ですが、お手元に配付のとおり進めたいと思いますが、これに御異議ありま せんか。

(「異議なし」の声あり)

○委員長(出村 勝彦) 異議がありませんので、そのように進めさせていただきます。

それでは、本日の調査ですが、本日はまず資料1、前回の委員会で確認をいたしました調査項目「開 業 に伴 う観光 振興 (広域 観光 を含む)」 にかか わる 理事者 への確 認事項 につい て答 弁を いただ き、調 査 を進めまして、その後、1月17日付で企画部から配付されました道南地域(五稜郭・木古内間)第三セ ク ター 鉄道開 業準 備協議 会の 関係資 料「並 行在 来線経 営計 画(原 案)」などに かか わる 調査を 行いた い と考えております。

なお、1月22日付で配付されました資料「開業イベントの考え方について」は、現時点における理事 者の考え方等が示されておりますが、今後、理事者としてさらに詳細の検討を深めていくとお聞きして おり、具体の内容がある程度確定した時点で議題としたいと思いますので、御承知おき願います。

それでは、資料1、開業に伴う観光振興にかかわる確認事項について、理事者より答弁をよろしくお 願いいたします。

○観光コンベンション部ブランド推進課長(山崎 貴史) それでは、確認事項1点目の誘致宣伝の充実

にかかわりまして、函館の寿司の具体的な事業内容についてお答えいたします。

当該事業は、本市の観光ブランドの一つでございます食について、観光客の満足度向上と来函の動機 付に資することを目的に、函館及び道南の新鮮で質の高い海産物をPRするため、平成22年度にこのよ うな本冊子を1万部作成したものでございます。さまざまな食の中で寿司を取り上げました理由といた しましては、平成21年度に当部で行いました函館ブランド調査分析業務の報告書によると、北海道の寿 司といえば小樽が有名でありますけども、店舗数では函館が上回っておりまして、また、各店舗におい てもそれぞれ創意工夫を凝らしたメニューを提供しているなど、評判が高い結果となっております。こ のようなことから、寿司の食材として認知度が高い函館の海産物と組み合わせた冊子を作成し情報発信 することにより、さらなる集客の促進と来訪者の満足度向上を図ることができると考えたところでござ います。なお、掲載店舗につきましては、市内で営業する全寿司店に掲載の意向を確認し了承を得た店 舗としており、首都圏の旅行代理店や各種観光キャンペーン、イベントにて配布しまして、函館の食の PRに努めているところでございます。

(2)

以上でございます。

○観光コンベンション部次長(伊与部 隆) おはようございます。

それでは、資料1の2、受入体制の充実について2点、まちあるき休憩ベンチと新幹線開業に伴う駐 車場の関係について私のほうから御答弁させていただきたいと存じます。

初めにまちあるき休憩ベンチの具体的な設置計画についてのお尋ねでございます。現在、当市におき まして、まちあるきマップなどの作成など、まちあるき観光の充実に取り組んでいる状況でございまし て、これまでに23のまちあるきコースを設定いたしまして、観光客の好評を得ておりますけれども、散 策の途中で座って気軽に休憩できる、そういったデザイン性にも配慮いたしましたベンチを設置するも のでございまして、本年度は二十間坂通及び元町公園前に合わせて7基を設置いたしました。また、来 年度におきましても大三坂や基坂通などに設置を予定しているところでございます。

続きまして、受入体制にかかわっての新幹線開業に伴います観光駐車場に関する取り組みついてのお 尋ねでございます。当市におきましては、観光地周辺の交通混雑や路上駐車などによる交通渋滞を解消 しまして観光客や市民の方の利便性を図ることを目的といたしまして、函館市駐車場条例に基づきまし て函館市元町観光駐車場及び函館市五稜郭観光駐車場を設置してございます。加えまして、無料で利用 できる駐車場といたしまして、元町観光バス駐車場、また函館山山麓駐車場のほかに、よくゴールデン ウィーク等、こういった繁忙期には函館市水産物地方卸売市場敷地内に臨時観光駐車場を開設している ところでございます。これらの駐車場につきましては、案内標識や看板の設置、チラシなどを作成しま して、レンタカー会社やホテル、旅館など多方面に配布するなどして、これまでも周知に努めてきてい るところでございますけれども、新幹線開業に伴いまして観光入り込み客数が増加することに対応いた しまして、今年度、今、もう間もなく作成します、予定しております観光客の利便性を図るための歴史、 景観・街並みを併載しました函館ブランドPR地図、こういったものにも掲載をするほかに、ホームペ ージの駐車場情報の検索の充実などによりまして、さらなる周知に努めてまいりたいと考えているとこ ろでございます。

以上でございます。

○観光コンベンション部ブランド推進課長(山崎 貴史) 確認事項の3点目、観光資源の充実にかかわ

りまして、四季ごとのイベントのさらなる充実について御答弁いたします。

市内では四季のイベントとしまして春の五稜郭祭、夏の函館港まつり、秋のMOMI-Gフェスタ、 冬はクリスマスファンタジーや冬フェスティバルといったイベントを実施しております。市といたしま しては、新幹線開業を見据えまして、これらのイベントの内容の充実について検討を深めるとともに、 函館観光の長年の課題であります冬季観光の振興による通年観光の実現に向け、新たな冬季イベントの 開催について関係団体と協議してまいりたいと考えております。

以上でございます。

○観光コンベンション部次長(伊与部 隆) 続きまして、資料1の4、ホスピタリティの向上につきま

して、私のほうから御答弁させていただきたいと存じます。

市民意識の醸成についてのお尋ねでございます。新幹線開業を間近にいたしまして、函館市全体とい たしまして観光の質を高めていくことが重要であると考えておりますことから、御指摘のきれいなまち、

(3)

そして安心・安全のまちづくり、これについての市民意識の醸成を図ることは最も大切なことだと認識 しているところでございます。現在、きれいなまちについての具体的な取り組みといたしましては、市 民が住みよいきれいなまちづくりに向けて、市内各所におきまして町会、またボランティア団体などの 御協力をいただきながら、全市一斉清掃、クリーングリーン作戦、これは年2回、春と秋に開催してお りますけれども、そういったところが実施しているところでございます。また、安心・安全のまちづく りにつきましては、東日本大震災におけます津波災害を踏まえまして、函館国際観光コンベンション協 会が観光防災アドバイザーといたしまして函館開発建設部御出身の方に御協力をいただきながら、函館 観光の津波防災を考える勉強会を開催してまいりました。市といたしましては、きれいなまちや安心・ 安全のまちづくりは観光の観点からも大切であると考えますことから、現在策定中の次期観光基本計画 におけます具体的取り組みに、環境美化に関する活動の推進、また観光客の安全・安心を守る体制の整 備を盛り込む予定でございまして、今後におきましても市民意識を醸成していくための取り組みを進め てまいりたいと考えているところでございます。

以上でございます。

○観光コンベンション部コンベンション推進課長(竹崎 太人) それでは、確認事項の5、コンベンシ

ョンの誘致につきまして、私から御答弁させていただきます。

コンベンション誘致の具体的な考え方についてのお尋ねでございますけれども、函館アリーナにつき ましては、平成27年、来年8月のオープンを目指しまして、現在、整備事業が進められておりますが、 こ のアリ ーナ は最 大収容 人員が 約5,0 00人と 予定し ており まし て、 隣接す る函館 市民会 館をあわせ て利 用することで、これまで当市では受け入れが難しかった大規模な会議やイベントなどへの対応が可能と なるということから、新たなコンベンション施設としての活用が期待されております。こうした大規模 なコンベンションでございますけれども、開催の数年前から開催都市が決定されるケースが多いという ことから、当市におきましても今年度から誘致に向けた取り組みを進めておりまして、特にこれまで未 開拓となっておりました大規模コンベンションの開催が予定される学会などの関係先に対しまして、こ うしたアリーナの紹介パンフレットなどを活用いたしまして、それと、北海道新幹線開業に関する情報 などを提供しながら誘致活動を進めておりますほか、コンベンション関係者が一堂に会しますイベント、 IME、国際ミーティング・エキスポなどを初めといたします各種商談会への参加など、さまざまな機 会を捉えましてPRに努めているところでございます。また、函館国際観光コンベンション協会と連携 いたしまして、歓迎看板や市電車体広告の掲出、観光案内デスクの設置など、コンベンションの受入支 援体制についても充実を図ってまいりますということとしておりまして、大会、学会などのいわゆるコ ンベンションに加えまして、イベント、展示会、それからインセンティブツアーなどを含めた幅広い、 これをMICEと呼んでおりますけれども、このMICEをターゲットにいたしまして、今後、積極的 に誘致活動に取り組んでまいりたいと考えてございます。

以上でございます。

○観光コンベンション部次長(伊与部 隆) それでは、資料1の開業による長所・短所についての確認

事項について、3点、私のほうから御答弁したいと存じます。

初めに、開業による長所・短所におきます新幹線開業による時短効果に伴うプラス・マイナス、それ

(4)

ぞれの影響についてのお尋ねでございます。時短効果にはプラス要素・マイナス要素、両面での影響が あるものと考えられますが、まずプラス要素といたしましては、1つ目に時間距離の短縮に伴います、 主に北関東、また南東北、こういったところの観光市場の拡大による新たな観光需要の開拓と、それに 伴う人的、経済的交流推進が掲げられると思います。また、2番目といたしまして、シニア層など肉体 的に負担が大きい、こういったためにこれまで航空利用を躊躇していた層の新幹線利用への需要増加、 こういったことも考えられると思います。また、3つ目といたしまして、修学旅行や大型団体旅行、大 型コンベンションの誘致など、新幹線の大量輸送の特性、こういったものに向く旅行需要の取り込み、 こういったことも可能性も考えられるかと思っているところでございます。また一方で、マイナス要素 といたしましては、日帰り圏域の拡大に伴います宿泊者数、また宿泊日数の減少が懸念されるものと考 えております。なお、航空機から新幹線の乗りかえにつきましては、要因となる所要時間の分岐点が一 般的に3時間と言われておりまして、新幹線による現在の東京―函館間の所要時聞が4時間程度、4時 間プラスアルファ程度であるということから、また現在の函館空港の立地条件の優位性、こういったこ とも勘案いたしますと、新幹線開業による航空利用への影響は限定的なものであるのではないかと考え ているところでございます。

続きまして、マイナス要素を小さくする対策、こういったものはどういうことが考えられるか、こう いったお尋ねでございます。マイナス要素の影響として今掲げさせていただきました日帰り圏域の拡大 に伴います宿泊者数、宿泊日数の減少、これに対しましては、現在、南北海道や青函圏を連携いたしま して、多様な観光メニューを提供する広域観光の推進、あるいは地域文化をゆっくり楽しむことのでき るまちあるき観光の充実、あるいはものづくりですとか自然体験などを通じて、函館ならではの文化や 歴史に触れる体験型観光の推進、そういったいろんなメニューを推進していくことと、さらには市民一 人一人が観光に携わっているというホスピタリティ意識の醸成、こういったことを通じて国際観光都市 函館の魅力の向上を図ることでそのマイナス要因の解消に努めてまいりたいと考えているところでござ います。

3つ目といたしまして、近年開業したいろいろ東北、北九州、北陸などでどんな調査研究をされたか、 また、その結果、どんなことを学んだかといったことについての確認事項でございますが、これまでに 官民一体の誘客、受け入れの取り組みや新幹線開業の効果を地域に広げる二次交通の取り組みを調査す るために、北海道新幹線新函館開業対策推進機構、また北海道新幹線新駅沿線協議会、また函館国際観 光コンベンション協会など、関係団体と連携しながら、東北新幹線や九州新幹線や来年開業いたします 北陸新幹線の沿線自治体を調査してきているところでございます。これらの調査におきましては、沿線 自治体へのプロモーション、それと開業後の受入体制の構築、それと開業に向けた市民意識の啓発、そ れと自治体におけます開業時のイベント、こういったいずれも集客をにらんでの各市の特色ある取り組 みをしているということが確認できましたが、この中で特に二次交通の重要性を認識できたことなど、 大いに参考になったところございます。地域の関係団体と協議しながら、新幹線開業時に最大の効果を 上げることはもとより、継続的に開業効果を享受していけるよう、こういった調査してまいりました各 種の取り組みを反映させていきたいというふうに考えているところでございます。

以上でございます。

(5)

○観光コンベンション部ブランド推進課長(山崎 貴史) 資料1、2ページ目のターゲットにかかわり

まして、観光客増加が予測される国や地域につきまして、御答弁させていただきます。

北海道新幹線の開業は、移動時間の大幅な短縮や利用者の行動範囲の拡大により、これまで以上に人 の流れが活発化することが期待されております。このような状況の中で、国内観光客の増加が見込まれ る地域といたしましては、現在、函館までの移動に長い時間を要し、開業によりアクセスが大きく改善 する南東北や北関東などを想定しております。また、外国人観光客は新幹線など国内のJR線をほぼ自 由に乗り降りできるジャパンレールパス、これを利用する個人旅行客が多いことから、増加が見込まれ る国や地域としては、香港やシンガポールのほか、移動手段として鉄道を好んで利用する傾向にありま す欧米諸国、さらには東北地方の空港に国際定期航空路線が就航しているタイや台湾などが想定される ところでございます。

以上でございます。

○企画部長(谷口 諭) それでは、確認事項のうち利便性の向上に関しまして、3点お尋ねがございま

したので、順次、私のほうからお答え申し上げます。

まず1点目、青函トンネルの共用走行区間で、平成30年の春から1日1往復、高速の走行が示されて いると。この1往復はどのような意味を持つのか。そしてまた、それによって約18分あるということで、 その重みをどのように捉えているのかというお尋ねでございます。青函トンネルの区間を含む青函の共 用区間ですけれども、82キロ。これは、まず平成23年12月の政府・与党の確認によりまして、新幹線の 最 高速度 を当 面時 速140キ ロメー トル にする という ふう にされ まし たけれ ども、 昨年 の3月 、平成25年 3月に国土交通省の交通政策審議会のワーキンググループでその対応方針というのが、当面の方針とい うのが取りまとめられましたが、その中で平成30年の春から1日1往復の高速走行の実現を目指すとい うふうに示されております。この1日1往復の高速走行ということで、走行問題の解決に向けては確か に 一歩前 進し たも のとは 思いま すけれ ども 、やは り法 律上で も200 キロ以 上で走 行す る列車 という ふう に位置づけられておりますので、やはりこれが抜本的な解決がされることが当然必要であるというふう に考えております。やはり、この時間、18分の差は大きいものだというふうにも認識をしているところ でございます。

それから2点目、高速性を青函トンネル共用走行区間で最大限に発揮させるために、市としての取り 組み、それから現在検討されている対策を短期、長期に分けてということでお尋ねでございます。市と しましては、この新幹線の高速性を最大限に発揮するため、この所要時間の短縮は重要でありますので、 これまでも諸課題の解決につきましては市の重点事項と位置づけまして、市議会にも御協力をいただき ながら国に対して要請をしてきております。今後も検討の状況も踏まえながら、要請も続けてまいりた いというふうに考えております。現在、国で検討している対策につきましては、先ほど申しました平成 30年の春に1日1往復のみ高速走行の実現を目指すということになっておりまして、いわゆる新幹線と 貨物の運行の時間帯を区分しまして、それを生み出そうということなんですけれども、これはあくまで 限定的なものであります。国のほうで中長期的な方策としまして現在考えておりますのは、一つには新 幹線列車と貨物列車のすれ違いの前に新幹線列車のほうで在来線並みの速度に減速することによってす れ違いを行うということで、すれ違い時減速システム等による共用走行案というのが一つ。それからも

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う一つは、貨物列車をそのまま新幹線タイプの車両のほうに登載をして、そして新幹線と同等の高速走 行を行うという、いわゆるトレイン・オン・トレイン、委員の皆様も苗穂のほうで視察をされたかと思 いますが、その技術的実現可能性の検討を深めているといった状況でございます。

それから3点目ですけれども、このすれ違いの問題ですけれども、唐突に出てきたんじゃないかと、 違和感があるけれども、どう思うかというお尋ねでございます。この青函トンネルは天候に左右されな い安全かつ安定的な輸送を確保して、全国的な鉄道網の大動脈の一翼ということで、我が国の経済活動 を支えるものであります。そのため、当初から新幹線車両の走行も前提としまして、トンネルの大きさ も大きくしましたし、3線軌で走行できるようなもので設計、建設されたというふうに認識しておりま す。一方、新幹線ばかりじゃなく、先ほど言いました貨物が通って本州と北海道を結ぶ大動脈としての 役割も果たすというもので建設されたと思っております。先ほど言いましたように、高速走行の問題、 平成27年度末の開業時点では高速走行は実現できないということでなっておりますけれども、これは実 際、平成24年ころから具体的に検討を始めたと思いますけれども、開業が現実のものとなって検討を深 めていった結果、このような課題が顕在化してきたのではないかなというふうにおさえております。い ずれにしましても、高速走行、やはり重要な課題というふうに考えておりますので、先ほども申し上げ ましたが、国との要請等につきまして、今後とも精力的に取り組んでまいりたいというふうに考えてお ります。

以上でございます。

○委員長(出村 勝彦) ありがとうございました。

各委員から理事者への確認事項で、それぞれ答弁がございましたが、ここで御発言がありましたら受 けたいと思います。御発言。井田委員。

○井田 範行委員 何点かちょっと確認させていただきたいんですけども、わかんなきゃわかんないで結

構ですけども、まず長所と短所という部分なんですけども、先ほどいろいろお話がございました。プラ スとマイナスがありますよということでもって、プラス要素というのは先ほど述べられたとおり北関東、 南東北でしたっけ、あと冬期間、あと修学旅行とかそういうのは、この辺はどんどんどんどんアクショ ンを起こしてもらえばいいと思うんですけども、一方で、先ほども御説明ありましたけども、やはり時 間短縮ということで宿泊者が減る、さらには飛行機との当然、全てが全てになるかどうかはわかりませ んけど、競合ということになりまして、片方が、新幹線は4時間、飛行機は大体90分と。羽田で比較し ますと。ということで、影響は限定的ということだったんですけれども、その限定的というのは、非常 に日本語としてわかりづらいんですけれども、やっぱり一定程度の影響はあるというふうに受けとめら れ て るのか の確 認、そ の度合 い、 1本か2 本減 る可 能性が ある、 特にど の時期 なの かも 、もし わかれ ば お聞きしたいのと、あと、それとこの長所、短所の部分の中で、先ほどの説明の中で、3つ目の質問に なってるんですけれども、学んだことが何かということを聞いたときに、二次交通の重要性を非常に学 びましたということだったんですけど、ここをもうちょっとかみ砕いてお知らせいただきたいというふ うに思います。

○観光コンベンション部長(布谷 朗) 今、井田委員のほうから質問ありました2点につきまして、最

初、飛行機に対する影響ということで、昨年9月に北海道観光振興機構と東北観光振興機構が首都圏で

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イ ベント をや って 、その 際にア ンケー トを とった んで すね。 サンプ ル数 が約1 ,000ぐら いだったん です が、新幹線が開業した場合、新幹線を利用しますという答えが8割程度あったと。非常に高い数字を示 している。ただ、それが開業後、継続的にずっとなるかというのは、なかなかそこのところはちょっと、 そういう数字ではいかないのではないかなと。やはり東京、羽田空港から南の部分の首都圏、そちらの 方はやはり継続的に今までどおり飛行機を利用される方が多いのかなと。やはり私どもが今ターゲット としている北関東、あの辺の方は羽田までのアクセスを考えますと、時間的にはそれほど大きな差がな くなる。例えば大宮ですと羽田まで行く時間が60分以上かかる。そういうことから言いますと、時間的 にも新幹線と飛行機との差というのはそれほどないので、やはり利用する方は結構多くいるのかなとい うふうには考えております。

それから、二次交通の関係なんですが、九州新幹線が開業して、皆さん、マスコミ等でごらんになっ ていると思いますけど、たまて箱だとかいろんな列車、そういう列車によって新幹線の開業効果が広域 まで広がってきている。やっぱり観光振興というのは、私どもも広域連携してますけど、広域に影響し なければ、広域まで効果が波及しなければ開業した意味がないと思いますし、函館の観光の強さも広ま っていかないと思うんですね。そういう意味では二次交通というのは非常に重要だと思っています。で すから、17分のこの期間、どういうような列車でその17分間を楽しめてくれるのか、そういうことも実 は私どもとしては期待をしたいところですが、ただ、いろいろな経費の問題とかもありますので、その 辺についてはJRさんのほうの考え方というのもあるでしょうから、要望としては何とかという形、ど ういう形になるかわかりませんけど、伝えるということはしていきたいと思ってます。

○井田 範行委員 二次交通のほうはわかりました。アクセス関係でもってどんどん広げていくというこ

とが重要であると。

それで、飛行機からJRに流れて、飛行機の便数が減るだろうという部分については、今の話、先ほ どの話を総合すると、考え方はこういうことなんですか。丼1つであれば、ストローを2本入れると半 分になっちゃうよと。だけど、丼を大きくする政策をしますよというイメージでもとれるんですけども。 で、なるべく飛行機のほうに影響は極めて小さくしますよと。その分、北関東、南東北でしたっけ、そ の辺の人の部分をより増やすことによって新幹線を活性化というか、乗降客数増えていきますよという ことなのか、その辺ちょっと、もう一回だけ確認させてください。

○観光コンベンション部長(布谷 朗) 先ほども次長のほうからお答えいたしましたけど、新幹線の開

業によって大型の団体、修学旅行だとか、それからコンベンションだとか、そういうものの誘致が可能 に なって くる と。 今まで 1日の 首都圏 から の飛行 機の 定員と いうか な、 容量で すね、 それ が約3,000名 くらいですから、それが飛躍的に伸びるわけですから、函館に来ることが容易になると。今までですと 1 日にマ ック ス3,00 0人し か来な かっ たもの が1万 人以上 の方 が来 るとい うこと は、ま ずは函館に 来る お客さんというのは絶対的に増えてくると思うんですけど、ただ、それが先ほども答えたとおり場所、 羽田を中心とした位置関係で、やっぱりそこのところは使い分けはされると思うんですね。それと、も う一つが、高齢の方だとか障がいのある方、飛行機をなかなか利用しづらいという方が現実問題として いるということ。具体的にいうと、高齢の方というのは飛行機を降りると耳が鳴って聞こえなくて、そ れが滞在中続いて、しばらく元に戻らないという話も結構多くの方から聞きます。そういう方たちとい

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うのは、やはり列車があるといいんだけどねという声も実際にありますので、そういう方たちが新たな 函館のファンとなっていただけるという可能性は非常に期待してます。ただ、その方たちが新たなお客 様という形ですから、今まである方たちはそのまま残るわけですから、大幅に減るだとかということは それほどないのではないかな、そういうふうに認識しております。

以上でございます。

○井田 範行委員 わかりました。一定程度すみ分けというのかな、影響はないとは言わないけども、す

み分けできて、修学旅行だとか障がいのある方とかいろいろすみ分けができるので、そういうのが根拠 で限定的ということだということで、わかりました。いずれにしても、ここの部分というのは長所の部 分をがっと力を入れて、短所を極めて小さくするということが重要だというふうに思いますので、よろ しくお願いしたいと思います。

それと、高速走行の関係なんですけども、18分、非常に重たい数字だよということでお話しされまし た。30年春から1往復というのは仮の姿というか、本当に暫定的な話で、十何本走ると言われている中 で1本走って、私は個人的に何の意味あるんだという感じもするんですけども。それで、根本的な解決 のためには、先ほど2つお話しされました。すれ違い時に減速、減速というのは貨物のほうの話の減速 だと思うんですけども、そういう意味ですよね。そういう意味でないの。逆に高速走行してる貨物がと まってるか、超遅いというふうに私は聞き取ったんですけども、その辺ちょっと。それと、トレイン・ オン・トレイン、めどとしてどっちが早く、いつごろでできるのか、その辺の、中長期的にはどうなん だという部分で聞いちゃってるんですけども、大体数年以内には一定程度、恐らくトレイン・オン・ト レインというのはかなり時間がかかるというのは聞いててもわかるんですけども、そのすれ違い時の一 時的な部分、直すことによって例えば18分が5分程度で済みますよとか、何かその辺、もうちょっと具 体的にお聞かせいただきたいというふうに思います。

○企画部長(谷口 諭) 平成30年の春の1日1往復というのは、安全性がしっかりと確認されたらそう

いうふうにしようということで、目指すということでしかまだ言われておりません。結局、例えばトン ネルの中に貨物が待機するのは風圧でトンネルに影響があるかもしれないので、中には多分、高速走行 したら無理だろうと、難しいだろうというのも指摘されてますので、先ほど言いました減速といいます のは、貨物は大体100キロであそこを走行するんですけれども、新幹線を今の白鳥が通っている140キロ 並みですか、そういう在来線特急並みに新幹線の速度を落としてすれ違いをしましょうというので、今 それを研究しているいうことでございます。貨物は貨物で物流ということになっておりますので、ほか に代替の路線がないので、ここを通るしかないんですけども、今も1日51往復、上下線で運行している 実態がありますので、新幹線が通る間、トンネルの間で待つということも、またかなりのロスになるで しょうから、今考えられるのは、間合いを、幾ら空白時間が、今、1日1回しかとれないだろうという 話なんですけども、それを今、技術的に検討して、もうちょっとそのすれ違い時をできるような形でし ま しょう と。 今、 空白で すから 、貨物 が通 らない 間に 新幹線 が普通 の新 幹線の 速度で 、26 0キロな りで 走行するというふうにしてますので、そのすれ違い時というのは、貨物と新幹線がすれ違うんですけれ ども、新幹線の速度を落としてやるということを検討しているようです。そのめど、目途と言いますけ ども、私どももそれは早く早期解決をということなんですが、25年3月にこの今の案が示されましてか

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ら、いろいろホームページ等で確認をしておりますが、まだワーキンググループというのは、それ以降 開かれてないような気がしますけども、やはり抜本的にきちんと解決されるように要請はしていきたい というふうに思っておりますので、めどはいつだと、数年後と言われても、ちょっとそこまでは今のと ころではわからないというところでございます。

以上でございます。

○井田 範行委員 結論を言うと、めどがない。方向性は示されたけど、めどはないということで、1日

1往復も確定じゃなくて、努力目標だみたいな話なんですけども。そもそもの話というか、さっきもち ょっとおっしゃられたんですけども、青函トンネルをつくるときから、もう最初から、その話はもう、 新幹線は通るというのはわかっていて、そのときにも当然、在来線貨物は非常に重要な物流機関なので、 わかっていて今こういう形になっているというのは、私は極めて強い違和感があるんですよね。であれ ば、もうちょっとその辺の状況を踏まえながら対策、私もその道のプロじゃないのでわからないんです けども、どっかに回避場所とか防護壁とか何かつくると、素人ながらどうにかなるのかなという、あく までも素人の私案ですけども、その辺をもうちょっと市なりに調査研究して、もうちょっと強いアクシ ョンを起こしてもいい立場じゃないかなと私は思いますけども、いかがですかじゃなくて、ぜひ起こし てください。よろしくお願いします。

終わります。

○企画部長(谷口 諭) 当初の検討案の中では確かにおっしゃいましたように防護壁みたいのをつくる

という案もあったんですけど、最初5つの案があったんですけど、それとか、あと新しいトンネルをも う 1本を つく ると か、そ ういう 案もあ った んです けど も、そ れは6 ,000億 円なり という 、言われて 、そ れは現実的でないということと、防護壁でもやっぱり影響が心配だと、それも今の案からカットされま して、今言った当面30年春にはそういう空白といいますか、時間帯をつくって新幹線をまず走行させよ うという案、それが当面の暫定案で、あと中長期的には残りの2つがあるということになっております。 私どももこれは重点事項としておりますので、委員おっしゃいましたように、今後も強い形で要請は続 けていきたいというふうに思います。

以上でございます。

○委員長(出村 勝彦) いいですか、はい。

他に御発言ございませんか。松宮委員。

○松宮 健治委員 今、井田委員の話を聞いて、なるほどなと思って伺ってたんですが、最後のこのすれ

違いで時間のロスをどうするかという、実は私は前市長の時代の4年間はこの新幹線に関して全く空白 であったと思うんですね。そのときに実はこういうことってもう既にわかってて、本来であればこうい う特別委員会がそのときに立ち上がっていて、こういう議論をしていると、もっともっとその空白を埋 めれたのかなと思ってるんですが、今さらの感もしますけれども、その空白の4年間に課題となってい るのが実はいっぱいあって、そのことが積み重なって今まで来てしまったと思うんですが、もし、その ときの課題、なかなか言いにくいと思いますけども、実はこういう課題があって議会に諮りたかったと いうことがあったんじゃないかと思ってるんですね。で、そこの課題を、今出されても私たちが全部回 答できるわけでもないし、それに取り組むわけではないんですけれども、そういうものがあるんであれ

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ば、議会と市当局と共有していって、課題解決に向けたほうがいいと思ってるんですが、そういう重い 課題があるんであれば、ぜひお答えいただきたいと思っております。

もう一つ、それに対して、新幹線、JR北海道が持つのは初めてでございますので、でも今、正直言 ってJR北海道にさまざまな要求をしても、ちょっと酷かなと思っておりますので、ノウハウからさま ざまなことって実はやっぱりJR東日本のほうがはるかに持っていると思いますから、日常的に市役所、 企画部なんでしょうか、JR東日本との連携とか調整とか、そういうものってあるんでしょうか。そう いうことを含めてちょっとお答えいただければと思います。

○企画部長(谷口 諭) 空白の時間といいますか、この問題につきましては、やはり当初から、私も専

門ではないんですけども、そのトンネルをつくったときから共存共栄という形で活用していこうという ことでしたので、そこまで深い考えはないといいますか、その当時、市のほうでもここまでというもの は考えてなかったと思います。実際、3線軌もできてトンネルも大きくしてということでしたので、た だ実際、今走行が現実のものとなって、より専門的な検討をするにしたがって、こういうものが出てき たんだろうなというふうに思いまして、その青函トンネルの建設当初、そしてまた、例えば新函館の着 工が決まった時点とか、そういうときにこういう問題というのは確かに世には余り出てなかったという ふうには認識しておりますので、今、現実の問題となって、改めて専門的見地から検証した結果、こう いう問題が出てきたんだろうなというふうに思っております。

それから、東日本との連携ということで、今、JR北海道さん、いろいろ一連の事態の対応というこ とで、なかなか大変だということで、一部には新幹線も大丈夫かというような不安を指摘する声もある んですけれども、私、この前もJR北海道さんのほうにも、3日です、三セクの関係で要望には行った んですけども、そのときもお話をしまして、やはり新幹線のほうは、それはそれで準備を進めていると いうことで、それはもうきちんと安全対策もやって、きちんとやっていただくしかないなというふうに は思っております。ただ、いろんな面でJR東日本の組織としての技術的指導ですとか、そういうもの は受けてはいただきたいと思いますし、また、いろんな観光の方を函館のほうに呼び込むという意味で は、JR東日本さんの協力というのも当然必要だと思いますので、そういう面では連携というのも出て くるのかなというふうに考えております。

以上でございます。

○委員長(出村 勝彦) よろしいですか。はい。

他に。福島委員。

○福島 恭二委員 ちょっと今のやりとりを聞いて、私も同感だと思った点があるものですから、ちょっ

とお尋ねいたしますけども、この問題は確かに前市政の段階で大変な重大なというか空白期間があって、 結局、停滞したと。この要望活動、要請活動、積み上げするためのね。があったたがために今日に影響 しているということも、恐らく私に言わせれば、今日の状況というのは、順調に行ってれば、もっとい い方向に進んできたのではないかなと思ったりもして、大変残念だというふうに思っている一人でござ いまして、このトンネル内の走行の問題については当初からあったわけではなくて、いよいよ北海道新 幹線が実現しそうだという段階になってから、予算がつきそうな平成8年から9年あたりだと思うんだ けども、国のほうでは、急遽出てきた話というのは、当然、貨物列車と新幹線とが共用するように3線

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軌にして、新幹線走行できるようなトンネルになったはずでありますから、当然、新幹線が通るという ことを前提でつくられたはずなんだけれども、いざとなったら、やはり風圧の関係で貨物列車と新幹線 とが交差するのがまずいと、危険だと、こういう話が急遽出て、このための風圧対策の予算をつけなけ れば北海道新幹線の着工などについては明確にできないと、こういう場面があったんですよ。それで急 遽、この予算を獲得のために当時のプロジェクトチームが動いて、たしか2年、3年かかったと思うん ですよ。それでようやくこの風圧対策をとるための予算がついたと。で、その予算がついたと同時に着 工しようということで来たはずなんですね。ところが、そのことがだんだん進んでいく過程の中で、そ れであれば一時的なことであるから、それなしに交差できるような方法はないだろうかといって出てき たのが、このいわゆるトレイン・オン・トレインですか。貨物列車を新幹線に積んでトンネル内をくぐ るという、こういうことで解消できるということだったんですよ。そして、ずっとそれで進んできたこ とは皆さんも御承知のとおりだと思うんだけどね。だから、現在、今ちょっと聞きたいことは、そうい う経過を経ての今日なんだけれども、そのことについて函館として、函館圏としてこの問題について具 体的にどの程度要求してきたかというと、これについて、ここ七、八年、恐らく何とはなしにこのトレ イン・オン・トレインが自然とできるものだという認識をしながら、この運動については手を緩めてき たのではないかなというふうに思うんですよ。この間亡くなった坂本会長さんは、極めて熱心で、この 問題について何としても北海道新幹線が開業するまでに実現させたいと我々にも強く言ってですね、我 々を奮い立たせたという時期があったんですよ。ところが、何だかしら、もう私ども、そこから直接こ の交渉する要員から外れた時期以降、余りこの問題について熱心に要望するというようなことがなくな ったやの感じがしてるんです、私はね。で、その後、また、御承知のとおり、いよいよ函館開業に向か っての具体的な課題として出てきたのが、在来線の経営分離の問題が惹起されて、札幌着工も明確にな ってくるという段階以来、JRとの関係がぎくしゃくして今日に至っているわけですけどね。ようやく 今回、今日、JRとの解消されたと思ったら、JRがああいう安全問題で今、社会問題になっていると いう状況ですから、ますますJRそのものが、これどころでないというような感じで今動いている状況 なんですね。だから、一にも二にもやっぱり継続して、そのことが函館開業を目指して、引き続き次の 手、次の手といって考えて対応してくれば、もっと明るい方法が見出されたのではないだろうかなとい うふうに思うものですからね、やっぱり交渉事が飛んでたということが一番大きい要因だと私は思うん ですよ。その点で、先ほど松宮委員が言ったような空白期間が大きく影響しているのではないかと、残 念でならないところであります。特にこのJR、あるいは国として、1日数十本走るだろう新幹線に対 して、1本だけでも260キロの走行距離、あるいは260キロを前提にしてこの所要時間などを決めている わけですから、そういうことからいけば、1本も通さずして北海道新幹線の開業にならないと、大義名 分が立たないということが根底にあるわけですよ。だから、せめて1本だけでも通そうというのが、そ ういうことだと思うんです、私は。だから、何としても1本くらいは最低でも通さなければだめだと。 だから、1本通してどうするのよということは確かにあるんですけどね、だけれども、そういった前提 からすると、1本といえども通れるようにして、この1本が極めて重要な運行になるわけですよ。同時 に、それをさせておいて、そして安全対策を考えると。これが、風圧対策の一環として考えたのが、風 防は、その構想というのがもう消えてなくなっちゃって、で、今出ているのが、予算の問題だと言って

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るけどもトレイン・オン・トレインのはずなんですよ。ところが、それが要望活動からもう何か下火に なっちゃってると。消らしたわけじゃないと思うんだけども、引き続きその状況がどうなっているかち ょっと聞きたいんだけどね、そういうを積み上げていくことが今こそ大事だと思うんですよ。その運動 の状況はどうなっているのかということと、あとは今その実現を望んで行動すべきなんだけども、それ がちょっと停滞していると。その中で、しからばそのかわりになることがどういうことなのかというと、 簡単に言うと、今1本通すために貨物をトンネルに入れないで待機をさせて、1本通過してから走らせ ると、こういうことなんですね。これもそれも、やっぱり風圧対策するのも、トンネルの外でとめるこ とが貨物の停滞につながると、物資の停滞につながるということから、そういうことはできるだけ避け たいというのが根底にあるんですよね。だけれども、1本通すために現時点ではそれをせざるを得ない ということだから、しかし、開業後、それを何年も続けるわけにいかないと思うんですよ、私は。これ は言いかえれば、話は飛躍するけども、北海道経済にだって大きな影響が出てくると思うんですよ、こ の貨物の停滞によってね。1日五十何本も走っているというんですから。そういうことなどを考えれば、 私は明確にやっぱりターゲットを絞って、やっぱり最善の策というのはトレイン・オン・トレインなん ですよ。私も詳細に説明を受けましたけどね。そして、この委員会としても昨年、調査に行ってね、も う完成間近かという感じは受けてきた状況ですから。問題は予算の問題なんだと思うんですよ、あとは ね。だから、今の消費税の値上げ云々といった、昨日から、一昨日からやってる予算委員会の問題だっ て、財源はふんだんにあるんですよ、私に言わせれば。そういうことだって、政治力の問題かもわかり ませんけども、やっぱり当該のこの地元がどれだけ熱意を持ってそれを要望するかということにかかっ ていると思うんですよ。そういう点からすると、何かその辺の要望活動が今、一時停滞しているような 感じもなくもないわけですね。その辺の状況をもう少し明確にして取り組むべきだと思うので、現状に ついてお知らせいただきたいなと、こう思うんです。

それから、もう一つ、ついでにあれですけどね、前段で駐車場の問題だとかイベントの関係で報告さ れましたけども、これまで言われてきたことは、駐車場の問題、特に観光バスの関係なんですけどね、 道内、道央から道東含めて函館観光に来た場合、そしてこれから青森県等々に、東北に海を渡るという 場合については、やっぱりバスでそのまま行きたいという要望もあるし、函館にしては函館に来た者を 降ろして、そして列車に乗せてやりたいと、こういう思いもあるんだろうと思うんだけども、ともあれ その運んできた観光バスの駐車場が明確になっていないと、あっても足りないということが、これまで 業界からも再三言われてきたという話をよく聞くんですよ。ところが、何十台増やしたのか、何台増や したのかわからないけれども、台数すら明確でなくて、明確に観光バス用として駐車場を確保したとい う話も余り聞かないと。一向に函館はその辺では進んでいないという不満もちょっと耳にするんですよ ね。ですから、やっぱり、同時にそれがために何が問題になるかというと、函館に真っすぐ来ないで、 真っすぐ新駅に行っちゃうというんですね。函館は駐車場がないから、とめるところがないから。降り 場もない、乗り場もない。だから真っすぐ新駅に行っちゃう。函館を飛ばして、現駅を飛ばして真っす ぐ新駅に行っちゃうという話が横行しているらしいんですね。だから、そういう点からすると、何とし てもやっぱり現駅に1度来てもらって、函館観光をしてもらって、そして列車に乗って新駅、東北に行 くということから考えれば、この駅周辺に駐車場を確保するというのは重大な重要な政策の一つだと思

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うんです。これまでの、何度も聞いてるんですけども、駐車場の確保は重要だし、つくるとは言うんだ けども、その辺の、どこにどうつくるのかということすら今のところまだ明確になっていないというこ とですからね、もっとやっぱりそういうことを明確にすることから、観光客誘致、あるいはまたコンベ ンション誘致ということを、入れ物を確保しながら、同時にそれを実行するということのほうが説得力 があるのではないかなと思うんですよ。来てから考えるというような発想じゃなくてね、やっぱり同時 か事前にきちんと確保すると。これが大事じゃないかと、この今の車社会等々を考えればね。その辺が ちょっと、何か考え方が後先、対応が後先になるような感じがしてならないもんだからね、ちょっと聞 かせてもらいたいなというふうに思います。

蛇足だけども、五稜郭の今、旧渡島支庁の、今の図書館の前に観光駐車場ってありますよね。あれ、 満員になっていることを見たことないんですよね。なぜなのか、不便なのか、案内の仕方が悪いのか。 よく大きい都市に行くと、各駐車場、電光掲示板で満車だとか空車だとかっていう案内板ありますね。 あれがないからなのか知らないけども、あるという話は聞くんだけど、行ったはいいけども満員だかわ からないということもあるのかもわからないけどね、いつも空いてるんですよね、あそこ。そして、美 術館だとかあのところは満車になっていると。案内の仕方が悪いんではないかなと。特に、いつも感じ るんだけども、これは、いやいや函館市でない、渡島総合振興局、そこだって言ったりして責任逃れじ ゃないかなと思われる部分が結構あるんだけどね。矢印の仕方が悪いとか、案内の仕方が悪い、建てる 位置が悪いんじゃないかとかって、いろいろ苦情を言ったことがあるんだけども。いや、それでいいと 突っ張るんですよね。あなた、来て見てみなさいということも言ったことがあるんだけども。感覚が違 うのかも知らんけどね、自分だけが知ってて、観光客だとか第三者が、土地勘のない人は見た段階で迷 うような表示の仕方をしてるわけですよね。あれも、やっぱりお互いにね、自分だけわかればいいんで なくてね、もっと誰が見てもわかりやすい状況をつくっていくような心がけは必要ではないかと思うん で、そういうことも一つあわせて、親切丁寧な案内をするようなことを考えていただきたいなというふ うに思いますので、あわせて一つ、よろしくお願いします。

○企画部長(谷口 諭) 福島委員のほうからいろいろ御指摘あったんですけども、トンネルができまし

て、そこは北海道と本州を結ぶということで、新幹線もそれから貨物もということで共存共栄を図って いきましょうということで、それが法律に位置づけられまして、北海道新幹線の実現も目指して、青函 トンネルの有効活用ということもあって、地域一丸となって着工というものも望んできました。そのと きは、やはり念願の北海道新幹線の着工というものを何とか勝ち取ろうということで運動してきていた ところでございます。確かに新幹線、ほかのところを見ましても、やはり在来線とは別の空間で走って いるもので、今まで在来線が走っていたものと新幹線の空間で走っていたものが一緒にトンネルの中で なるわけですから、いろんな技術的な問題もあるだろうとは思っております。今、福島委員おっしゃっ た ように 、ま ず1 日1往 復とい うこと で、 その2 60キロ の高速 運行 、まあ 開業に は間 に合わ ないよ うで すけども、30年春にはまずそういうことを目指したいというふうに言っておりますが、それもいろいろ、 そのためのいろいろ諸準備があるというふうに伺っておりますけれども、それはそれで早ければ早いほ ど私どももいいと思いますし、それが1往復だけでなく、それをもっと拡大できるのであれば、もっと 本数を増やしていただきたいというふうに思っております。ただ、先ほど言いました打開策の一つでト

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レイン・オン・トレイン、これは確かにきちんと整備されれば、同じ早さで気密性も確保されてすれ違 いできるんだろうなと。おっしゃったように、確かに予算の問題があるとは思います。JR北海道でも いろいろ研究開発を進めておりますけども、今、昨今のいろんな事情のあれでちょっとそれが停滞とい いますか、遅れることも懸念はされると思いますけれども、それは本当、国の責任で国家的プロジェク トとしてつくった青函トンネルですし、また整備新幹線もそうですので、それは何とか有効に、そして きちんとその性能が発揮されるようになっていかなきゃならないと思います。要望につきましては、確 かに新幹線の着工が決まるまでは、やはりそういうものをまず第一に掲げて、市だけではなくて、議会、 それから北海道などとも連携しながらやってまいりました。この問題が惹起してから、やはり着工とい うよりも、我々とすれば三セクの支援と、それから今の共用問題の早期解決ということで、これも道南 地方期成会なりと足並みをそろえて要望をしてきております。これは北海道とも同じような形でやって きておりますけれども、今言った予算の関係も、JRにつけてもらうということもございますので、今 後も継続的にやっていきたいというふうに考えておりますので、もうちょっとJR北海道なりからも情 報も収集して、あと北海道なりとも連携して、効果的な要望活動というのも続けていきたいなと思いま す。

それから、バスの駐車場の関係で、現駅のお尋ねがございまして、これは函館のバス協会のほうから もお話がございました。今、バスターミナルはあるんですけれども、路線バス、それから都市間バスの ほうで大体使われている形で、本来、函館駅乗降の観光バスの駐車場といいますのは、摩周丸のほうに あるんですけども、そこでお客さんを降ろして、あと朝市のほうに行ったり、また駅のほうというのは あるんですけれども、ただ、やはり夏場の時期はいいんですけれども、冬場とか雨の降っているときは 遠いということで、今の朝市と函館駅前の間、西側の出入り口のあたりにバスが連なって、とめてお客 さんの乗降をさせているという実態がございました。それもやはり好ましくない、そして今どうなるか あれですけど、駅裏で今ホテルの建設も計画は一応されているということもあって、一応バス協会のほ うではターミナルをうまく活用できないかというお話がございました。そういうお話もありまして、う ちのほうの土木部とか私どもも入りまして、バス協会等を含めて、うまく活用できる方策がないか検討 をしております。今、バス協会のほうでも、新幹線が開業しましたら、どの程度の台数が必要かという のも調査もしているということもありますので、その辺の状況も含めて、そのバスの乗降の、うまく、 どういうふうな、現駅の周辺でうまく活用できる方策がないか、それは考えていきたいなというふうに 思っています。

以上です。

○観光コンベンション部長(布谷 朗) 五稜郭駐車場の利用率が低いのではないかという御意見でござ

いましたが、五稜郭駐車場、委員お話のとおり、限定的に非常に多いところもありますが、年間を通じ ては余りよくない。それで、ただ花見の時期は、あの時期は本当に満車で、あの辺の道路も渋滞を起こ すような状況になるんですが、それ以外の1年間は余り利用されていないのが実態と。その理由といた したしましては、多分、私どもの考えるところ、五稜郭公園の入口から少しずれてるというのがあるの かなというふうに考えております。ただ、これから旅行の形態がますますグループ、それから個人とい う形になってきた場合に、レンタカーだとかマイカーだとかの利用で函館に来られる方が大変多くなっ

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てくると思います。また、2年前に開通した高速の大沼まで来た時点でも、やはり車で来られる方が増 えてきておりますので、やっぱりその少ない理由というのは、私たちの告知の仕方が余りうまくないの かなと。もっと親切に、来られる方にわかりやすいような形で案内をすることができないのかなという ことを考えながら、先ほど次長のほうからもお話ししましたが、現在作成中の観光のマップなんですが、 そちらのほうにもきちんと駐車場のデータを載せるということで対応するほかに、ガソリンスタンドと かレンタカー会社とも連携する。それでもって駐車場の存在を告知するということ。それからホームペ ージなんかでも情報発信してまいる。いろんな形で駐車場の、こういうところにございますということ でお知らせして、来る方が不便なく函館観光できるようになっていければいいなというふうに考えてお ります。

○福島 恭二委員 駐車場の問題で、とにかく我々も地方へ行くと、土地勘がないもんだから、やっぱり

案内板だとかを見ていろいろ動くんだけれども、全てとは言わないけども、やっぱり全然ないところも あるなという感じは受けることも結構ありますよ。ですから、自分だけわかったらいいという問題じゃ ないわけですからね、やっぱり土地勘のない人が来た場合のことを考えて案内板をつくったり、案内す るとかっていうようなことが大事だと思うんです。それから、バスの問題になるけども、やっぱりそう いう業界の話としては、業界と話し合いをすることだってあるはずですからね、そういう要望がないわ けでない、あると思うときに、やっぱりそこに話を聞いて適切に対応するという、そういう姿勢が大事 だと思うんですよ。話をしたけどさっぱり動いてくれないということが不信感につながるわけですから ね。やっぱりできるだけそういうものは、大事なことですからね、やっぱり、何か聞くところによると というより、私は最初からそう思ってるんだけども、やっぱり駐車場を確保するのがそれぞれの運転手 さんなんですよね、が任せられて、自分のとめるところを決めるというかね、あらかじめ決めたところ に入る場合もありますよ。だけども、あふれた場合なんかは、自分で全部探してとめるような状況なん ですよ。ということからすれば、やっぱり行っても困らないような状況をつくるというのが大事だと思 うんですよ。だから、そういう点では、言ったら函館はちゃんと話を聞いて、別なところを確保してく れると、あるいは確保してあるというようなことが信頼につながることだと思うので、できればそうい ったきちんとした姿勢でやってほしいなというふうに思うんですよ。本当に観光バスの場合だって、あ っちの摩周丸のほうに行けばあるんじゃないかっていっても、今言ったように確かに遠いということも あって、バスが迎えにくるんですよ、駅の横までね。ところが、横に迎えに来ると、駐車しちゃだめだ というんだけど、あそこにタクシーがとまってると。だから、バスがとまれないと。そういうこともあ るんですよね。だから、そういう点も誰が整理をしてくれるのかね、この辺も徹底されてないような感 じもするんですよ、現時点でもそうですよ。そこもやっぱり、行政ばっかりやるんじゃなくて、それぞ れの関係団体もあるわけですからね、やはりそこに協力を願うようなことをして、問題は誰がそういっ たことを気配りするかっていうことなんだよね、目配りして。そこもきめ細かいことをやっていかない と、悪いことだけはどんどんどんどん先に伝わるんですよ。いいことはなかなか、すぐ伝わらないでね、 後からじわじわ来るんだけども。だから、そういう点を考えると、集客するにはやっぱりそういった駐 車場は絶対必要なことですからね、信頼されるような対応をぜひしてほしいなというふうに思うんです。

あと、さっき言ったようにトンネル内の風圧問題、これも実際に我々、その風圧対策をするときに、

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こんなに金かかるのか、こんなことをやらなきゃだめなのかということもあったので、現地、トンネル へ入って体験しようといって、行ったことあるんですよ。高橋知事と当時の市長と私と亡くなった髙野 さんとね、四、五人であのトンネルの真ん中に行って、来るのを対向するときの風圧を体験したんです よ。確かに立っていられなくなる状況ですよね。ですから、これを考えれば確かに単車で来た貨物はひ っくり返るような恐れもあるなということは実感してきましたけどね。そういうことから、ぜひそれを 実現させるべきだといった矢先に今度、トレイン・オン・トレインの話が出てきて、ああ、これはいい ことだなと。詳細にわたって、1時間以上にわたってスライドで説明を受けてね、本当に間違いなく函 館開業までには実現するという話だったんだ、あの坂本さんの話は。それに大いに期待したんですよ。 ところが、同時開業と言ったせいなのかどうかわからんけども、予算が厳しくなったとか何とかかんと かって話もあったりして、だんだんだんだんこの時期が遅れてくるわけですよね。とはいうものの、引 き続き運動したはずなんですよ。ところが、予算の問題とはいうものの、要望活動そのものが停滞しち ゃったんですよ、残念ながら。だから、ますます遅れちゃったと。皆さん、私が言うまでもなく御承知 のとおり、いかにそこの地区の皆さんが熱意を持って要望活動をするかどうかが勝負なんですよね。何 でもそうなんですよ。その中で、どこかの代表が欠けるとか、どこかの代表が来なかったとなると、足 並みそろってないなと、これはもっと後回しでもいいわと、こう判断されるんですよ。一致結束するこ とこそが、国に要望する場合は大事なんですね。こんなことを言うのは、あなたには釈迦に説法だけど ね。繰り返し自慢するわけじゃないんだけどね、本当に北海道新幹線着工のときは、本当に北陸とどう 渡り合うかということで苦労しましたよね。そのことからいっても、我々道南が一致結束する。道南の 人数が20人や30人でしか行かないけども、この20人や30人が結束して、責任者が結束して事に当たれば、 北陸のバス50台や60台に匹敵する以上の力になると、こうまで言われたんですよ。それを我々も、何と してもそういう形をつくろうということでやった結果、今日に至ってるわけですよね。だから、やっぱ りそういった交渉をする場合に、散発的じゃだめなんですよ。そして、本当に熱意を持って真剣に、地 域のために、北海道のために、函館のためにといって汗水流さなきゃだめなんですよ。まさに継続は力 なんですよ、本当は。それを途中で投げ出したわけじゃないけども、後回しにするような行為があった がゆえに今日に至っていると私は言わざるを得ないんですよ。新幹線の駅の問題だってしかりですよ。 何度も言うけど。これも一つ残念でならないんですよ。札幌開業、20年、30年先だからいいよ。いいと いえばいいんだけどね、将来のことを考えれば決していいことではない。私の時代でないかもわからな いけどね。あれだって、函館がいかに現駅に乗りかえを便利にするかということで取り組んできたこと からいけば、半分も達成してないんだよね、私に言わせれば。開業の暁には全部橋を渡って、乗りかえ してこなければ来れない。一義的には北斗駅に降りて、そして函館に来る人は橋を渡って乗りかえして くるということになるんですよ。高齢化社会を考えて、荷物持った人のことを考えて、どう簡単に乗り かえできますか。乗りかえできない状態になってるでしょ。これだって、新駅をつくる段階では函館市 の意見を入れるような、函館市は参加できなかったからなんだ、これは。市民の意見は一切入ってない んだ、あれには。だから、これもね、松宮委員が言ったように本当に空白の期間だったんだ、これは。 残念でなりません。これは蛇足だけども、言っておくけど。いずれにしても、もっと力を入れて、やっ ぱりトレイン・オン・トレインの実現が一番いいことですから、脇目もふらずに、その実現のためにこ

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中学生 高校生 若年者 中高年 高齢者 0~5歳 6~15歳 16~18歳 19~39歳 40~65歳

【大塚委員長】 ありがとうございます。.